あの温度と速度と湿度が、いまもそこにある。

I wanna be your gentleman
変われる場所を探しに行こうか 誰かみたいに
I wanna be your gentleman
隠れる森を目指してみようか 痛くないように
*ストレンジカメレオン/the pillows


雨上がりの水色の空気と
春の淡いピンクの風と
桜の散る速度と温度で
君を思い出した
涙が出そうになった
泣けなかった
こんな いっぱいいっぱいに生きてるのに
死んでるみたいだった
半年前はあんなに感情的に泣いていたのに
今 頬を濡らすものは雨だった
手紙の文字が色褪せる速度で
ぼくの心を揺さぶる
君は 一体何処でどんな暮らしをしてるかな
なんて考えながら
夜勤明けの薄暗い道を歩きながら
ひとりでうたってた

「‘終わらないプレリュード奏でて生きてゆくみたいだね’って」