3kgの重力

ずいぶんとながーーいあいだ
わたしは色んなことから逃げていたなあ

42日間浮遊してお家の庭に着地成功
たくさんの空を見てきたよ

京都の広い空泣いてる空雪が舞う
広島の突き抜ける空降り注ぐ太陽としんしん積もる雪
東京のにぎやかな空ビルで覆われてた朝焼けは淋しかった
京都の空上を向いたら涙が流れた雨だった
千葉の空ってか天井煙が揺れて窮屈だった
京都の月は明るくてそしてまんまる
千葉の空雲一つない晴天

夕暮れ まだ陽が高いけどキャンドルを灯す
今日と今日の僕への追悼式
頭が痛いと眠れないと僕は死にました
サヨナラ サヨナラ

目が覚めたら昨日の続きの産まれたばかりの僕の今日が始まる
オメデトウ ガンバッテ

昨日死んだはずの僕の遺言それは目覚まし時計
早朝5時に目が覚めてはお風呂をわかす
そんでまた今日の僕が産まれて明日の僕のために
やることこなして薬を飲んで目覚ましset.

だけれどもまだ今日と決別するには少し早い時間には
こうしてキャンドル灯してカーテン閉めて
冷たくて硬いフローリングの上に寝転がって
ドウデモイイコト考えてしまうんです

生きてればなんとかなるかなぁ
生きてさえいればなんとかなるか
大抵のことはなんとかなるな
多分おそらくMaybe.
死んだら終わりなんだよな
死んだら終わり
あのことも話せないし会えないし
あの人とも抱き合えないし喧嘩もできなきゃ仲直りもできないし
歌えないし書けないし描けないし
何にも出来なくなるんだなぁ
物だけ遺されてこれから生きて行く者にはなにも与えられず
そんなのは、いやだなぁ

ちゃんとしなくてもいいからできなくてもいいから
とりあえず生きようなぁ
ちゃんとできるようになるために生きようなぁ
生きよう

これが42日間で手に入れた3kgの重力
ちゃんと着地できておくための重さ

花が枯れてしまう前にやることやってしまおう