自殺未遂をしたなど。

あのときは、とくに吐き出すものもなく、ただ赤黒い煙が身体中に渦巻いているだけだった。

あわよくば、腕をカッティングしたい。でもそれこそ仕事に行けなくなる。溜まる。

溜まったものが爆発すると怒られる、どうして?あなたがやめろと言ったのに。

あなたはわたしの左腕を見るのを嫌がる。どうしてみてくれないのかな。キスしてくれないのかな。

じゃあもうこんな辛いことやめようって、致死量の低い薬を開けようとしたけどやめた。

やめたんだった。このときは、でも。

このまま、あと何日、食べなかったら死ねるのだろうか。

こんなふうに、思って、しまった。

切実に辛かった。生きたくて、死にたくて死ねなくて。どうしていいのかわからないからとりあえず生きる。そしてもっと苦しくなる。その繰り返しだ。

そうして、わたしは薬の袋を開けることを選んだのだ。

誰に気づいてほしかったんだろうか

だれに助けてほしかったんだろうか

もう、甘えはいらない。

頼るなんて期待するのはいらない。

もっと、生きる。